出演
戸塚祥太
Shota Totsuka
Profile
1986年11月13日生まれ、東京都出身。2012年にA.B.C-ZのメンバーとしてDVDデビュー。近年の主な出演作は、舞台『緑に満ちる夜は長く…』、『SLEUTH/スルース』(ともに2024年)、『真夜中に起こった出来事』(2025年)がある。また、連続ドラマW「密告はうたう警視庁監察ファイル」シリーズ(2021・24年)などにも出演。
役:ユンジェ
アレキシミアというアーモンド扁桃体の異常で感情を持たない人間になってしまった子。恐怖を感じる事がない事から怪物と呼ばれ周囲の人たちと交われない。
崎山つばさ
Tsubasa Sakiyama
Profile
1989年11月3日生まれ、千葉県出身。2015年、ミュージカル『刀剣乱舞』石切丸役で注目を集め、以後、舞台、映像で幅広く活躍。近年の主な出演作に【舞台】『サンソンールイ16世の首を刎ねた男ー』(2023年/演出:白井晃・脚本:中島かずき(劇団☆新感線))、Z-Lion2024年度公演『a Novel文書くshow』主演(2024年/演出:粟島瑞丸)、ミュージカル『LA ZARUS』(2025年/白井晃演出)など。テレビドラマ「仮面ライダーギーツ」、「遺留捜査」、「科捜研の女」、「ノンレムの窓」などに出演。
役:ゴニ
少年院あがりの問題児。気性が荒く、すぐに喧嘩腰になり人を傷付けるため、周りに人が寄り付かない。しかしそんな自分を怖がらないユンジェに興味を持つ。
水 夏希
Natsuki Mizu
Profile
1972年8月16日生まれ、千葉県出身。1993年宝塚歌劇団入団。2007年に雪組トップスターとなり、2010年退団後はミュージカル、ストレートプレイ、ダンス、コンサート等さまざまなジャンルの舞台に出演。近年の出演に『エンジェルス・イン・アメリカ』(2023年)、『リア王の悲劇』、Musical『HOPE』THE UNREAD BOOKA NDLIFE(2024年)、『殿様と私』(2025年)などがある。
役:母さん
若い頃に勘当同然に家を飛び出して、路上でアクセサリーを売る青年と一緒になるが、ユンジェをみごもった直後に事故で伴侶を失う。負けず嫌いの性格の割には心の脆さも持ち合わせており、作家を目指した過去を持つ。
松村 優
Yu Matsumura
Profile
1996年1月6日生まれ、奈良県出身。2015年Boys Award Auditionを経て芸能界入り。主な出演作品は、【舞台】ミュージカル『テニスの王子様3rdシーズン』(2015年~)、『BLACKBIRD』、タクフェス第7弾『流れ星』(2019年)、ミステリ・ミュージカル『ルームメイトと謎解きを』(2023年)、ミュージカル『燃ゆる暗闇にて』(2024年)、『12人のヒトラーの側近』(2025年)などがある。
役:ユン教授
ユンジェの母が入院している病院でユンジェと出会い、とある事情で自分の息子の振りをして欲しいと願い出る。
平川結月
Yuzuki Hirakawa
Profile
2001年10月27日生まれ、熊本県出身。2018年、デビュー。ドラマ『プロミス・シンデレラ』、『お茶にごす。』(2021年)、テレビ朝日スーパー戦隊シリーズ『王様戦隊キングオージャー』(2023~24年2月/パピヨンオージャー/リタ・カニスカ役)に出演し、注目を集める。映画『お嬢と番犬くん』、ドラマ特区『年下童貞くんに翻弄されてます』(東沙也加役)などに出演。
役:ドラ
走る事が生き甲斐の女の子。明るく澄んだ性格の持ち主で、ユンジェの不思議な感情に興味を持つ。ある意味、ユンジェにとって唯一の友人でもある。
首藤康之
Yasuyuki Shuto
Profile
1971年11月11日生まれ、大分県出身。15歳で東京バレエ団に入団、19歳で主役デビュー後、多くの古典作品や現代振付家の作品に出演。2004年に同団を退団しフリーランスとなり、国内外で活動を続ける。俳優としても多数の舞台に出演、演出も手がけている。最近では映像分野にも進出し、その活動の場を広げている。第62回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
役:シム博士
ユンジェの母が営んでいた本屋が入っているビルのオーナー。母が植物状態になった後に、ユンジェの法的代理人を務めることに。
久世星佳
Seika Kuze
Profile
1965年7月8日生まれ、東京都出身。幼少の頃から劇場に親しむ。1983年宝塚歌劇団入団、1995年に月組トップスターに就任し、数多くの作品で主演を務める。1997年宝塚歌劇団を退団。以来、舞台・朗読作品、また、テレビドラマに出演。舞台『OUT』(鈴木裕美演出/2000・02年)で第8回読売演劇大賞優秀女優賞受賞。
役:ばあちゃん
ユンジェの祖母。口は悪いがいつも冷静で愛情に満ちた女性。女手一つで苦労して大学にまで行かせた娘が碌でもない男に引っかかったと憤りつつ、ユンジェの面倒を見てあげている。
演奏
Keyboard 桑原まこ
Violoncello 吉良 都
Violin 川口静華
※弦楽器は日替りでの演奏
吉良 都 出演回
・東京公演
8月30日19:00/9月1日13:00/9月3日13:00/9月4日13:00/9月5日19:00/9月7日12:30/
9月9日13:00/9月9日19:00/9月10日13:00/9月11日19:00/9月12日13:00/9月14日12:30
※大阪公演の出演はございません。
川口静華 出演回
・東京公演
8月31日12:30/8月31日17:30/9月3日19:00/9月6日12:30/9月6日17:30/9月12日19:00/9月13日12:30/9月13日17:30
・大阪公演:全日
スタッフ
原作 ソン・ウォンピョン
作者プロフィール
1979年ソウル生まれ。ソガン大学社会学科を卒業後、韓国映画アカデミー映画科で映画演出を専攻。2001年「Cine21」映画評論賞優秀賞を受賞して映画評論家としてデュー。以後『人間的に情が湧かない人間(原題)』(『君の意味(原題)』(などの短編映画の監督を務めた。2016年に長編小説『アーモンド』で第10回チャンビ青少年文学賞を受賞し小説家としてデビューを果たす。2017年、長編小説『三十路の反撃(原題)』で第5回チェジュ4.3平和文学賞を受賞。2020年には『侵入者(原題)』で長編映画の監督としてのデビューも果たす。
翻訳 矢島暁子(祥伝社刊)
脚本・演出 板垣恭一
音楽 桑原まこ
美術 乘峯雅寛
照明 三澤裕史
音響 天野高志
衣裳 半田悦子
ヘアメイク 田中エミ
振付・ステージング 山田うん
演出助手 藤倉梓
舞台監督 中西隆雄
宣伝美術 one-two punch!
宣伝写真 園田昭彦
宣伝衣裳 高山良昭
宣伝ヘアメイク 木下菜摘
宣伝 フューチャーPR&Media
票券 柴田可奈子
プロデューサー 石橋千尋
池永聡子
企画製作 エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ
NHKエンタープライズ
コメント
ユンジェ役 戸塚祥太
感情をうまく感じる事ができないユンジェを演じると知った時、僕の手のひらには太く長い感情線が刻まれていることを思い出した。それを指摘されたのがいつ頃だったのか曖昧ですが、自分の認識では感情表現をする事が苦手な人間だと思っていたので意外でした。感受性はあっても、湧いてきたものを外に出すアウトプットの作業が苦手なのかもしれません。ただ、それでも喜怒哀楽は持っているはずです。それらを舞台の上からどう届けていくか。その方法や理解を深めてもらえた演出の板垣恭一さんと数年ぶりに再会できることに喜びを感じています。キャストの皆さん、スタッフさん、お客さんとの新たな出会いに胸がときめいております。
そして、おそらく稽古が始まると不器用な自分に怒り、拙い自分の背中に哀しみの色が滲む。怒と哀の往復を繰り返した末に自分自身が空っぽになって、ひたすら作品の一欠片になれるように善処できていると思います。
2025年版の舞台「アーモンド」楽しみにしていてください。
ゴニ 役 崎山つばさ
この物語の世界に生きられることが嬉しくもあり怖くもあります。読んでいて胸を痛める事もありましたが、それと同時に優しさや温もりを感じ心に熱を感じる事も多くありました。
そんな世界に登場するキャラクターに触れられる喜びとしっかりと存在することができるかの不安もあります。
ゴニの抱える悲しみや迷い、痛みや怒り、救いや喜びなど様々な感情や機微を大切に表現できるよう努めていきたいと思います。
母さん役 水 夏希
心理的本能的欲求や潜在意識、承認欲求や慈愛など、本質的な人間の複雑さが全てのキャラクターが絡み合うことで表出し、あるべき場所に有るべき形で収まっていく。あるいはあるべき場所がわかっていてもなかなかうまく行かないのが現実と言えるかもしれませんが、その全ての行程が人として理解できるし共感できる。こんな特別なシチュエーションはそんなにはあり得なさそうで、でも詰まるところそーゆー事ってあるよねって思うような物語。
その物語のピースとして、丁寧な演劇的な嘘で嘘なく演じたいと思います。
ユン教授 役 松村 優
まず、このような素敵な作品に出会えてとても幸せだなと感じています。
今回自分の中で初めての役どころで自分自身とも向き合って挑戦する作品だなと思いました。簡単には表せない心の部分を描いていて、一つ一つの行動であったり、セリフであったりを繊細に演じていきたいと思います。この作品のように観ていただける皆さんの心に何か芽生えるものがあればと思い、素敵な作品をお届けできるよう頑張ります。
ドラ 役 平川結月
原作を読ませていただいて、ドラの真っ直ぐな芯の強さにすごく惹かれました。そして、日々の生活の中で自分の感じたものひとつひとつをもっと大切にしたいと思いました。
今回の舞台はお客様との距離も近いので、会場全体で皆様とたくさんの感情を共有出来たら嬉しいです。会場に足を運んでいただいた皆様に素晴らしい空間をお届けできるよう、稽古を重ねていきます。
よろしくお願いします!
シム博士 役 首藤康之
この「アーモンド」という物語を読んだ時、戸塚祥太さんが演じる主人公ユンジェと一緒に、自分の心の核を見つける旅に出るような、そんな気持ちになりました。様々な出会いによって形成されていく人間の本質、それを本当に理解した時の衝撃・・・。
この美しい物語には、たくさんの愛が描かれています。その愛のカタチを舞台作品としてお客様一人一人の心に届けられるよう、稽古に励んでいきます!是非劇場でお待ちしております!
ばあちゃん 役 久世星佳
数年前、深夜のテレビのザッピングで思わず手が止まった。何やら舞台映像のようだった。なんとも言えないエネルギーが画面越しに伝わってきて、そのまま最後まで見入ってしまった。たぶん見始めたのは、もう物語の終盤だったのだけど・・ある意味私はその時に「怪物」に魅入られてしまったのだと思う。
それから数年後、なんと今度はその「怪物」と同じ時間を共有することになった。どんな世界が広がっていくのかな。
今はまだ何もわからないけれど、なんだかとても、楽しみです。